神沙姉妹の高校デビュー!【きららMAX2020年10月号感想】

エル様の時代が来る

 

 入学式 side お嬢様高校!!!

ハチャメチャに顔がいい神沙姉妹と胸がハチャメチャになってきた奈津恵が印象深い告知ですね。

 

・双子の毛玉被り姫

 マヤメグはお嬢様高校で神沙姉妹とまさかの再会。しかし、神沙姉妹の様子は旅行で出会った時と大きく変わっていたようで…
どうやら、転校続き別ればかりな状況の中で、寂しさを和らげるために付いた癖みたいです。
ナツメちゃんはともかく、エル様は無難からかけ離れたキャラなんですけど……?

そんなふうに深い関係を残さないようにしていても、旅行先での思い出をちゃんと大切そうにしていたのがとても暖かいです。
同時に、楽しい思い出を常に意識しながら猫被って自分を封じ込めていたことに寂しさを感じました。決死の思いで死地に飛び込む覚悟を…勝手に感じます。

 

本当に嬉しそうに再会の言葉をかける苗ちゃんかわいいねえ……!

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きららMAX2020年10月号 p74-4、p75-8

デフォルメじゃない上に細い十字の光を灯すエル様の瞳が印象深い。
気にしてないだけかもしれませんがあまり見ない光景なのでめちゃくちゃ嬉しいんだろうなってこちらも嬉しくなります。
ナツメさんこれ口説く角度じゃない?どうなんでしょう?Loveですね。

 

『別れが多い環境だったのでよく猫を被っている』ことを踏まえて旅行編を振り返ると、彼女たちはどんな気持ちだったのだろうと考えてしまいます。

いつ転校するかもわからない学校と違い、確実にすぐ別れが来る旅行先での出会い。

プールやゲーセン、ロイヤルキャッツでのチマメとの遭遇で猫を被らず接したのは気の緩みや油断から来るものだったのかもしれません。なにせ出会いは偶然で突然です。それでも終始素で接していたことがどういう気持ちだったかはわかりません。

さらに、自分から乗り込んだロイヤルキャッツの件はどうだったのでしょうか。これも何もわかりません。

 

三度に渡る偶然で心躍らせながらも、結局訪れた当然の別れにどう思ったのでしょうか。

少なくともロイヤルキャッツの件は「思い切ってよかった」と思っていたようですし、マヤメグとの出会いも一生の思い出になっていたそうです。

寂しかったでしょうか。それでも頑張っていこうと思ったのでしょうか。それでも、結局別ればかりの人生と思っていたのでしょうか。

再会の時までどう思って新生活を過ごそうとしていたか、多分しばらくは知る由もないですが、再会した瞬間からは楽しいようで何よりです。

 

 

・Eを探し……

最上級生となり、立派に壇上スピーチをするシャロ。
もう全く肩肘張ってなくて良いですね。このままラスト1年楽しんでほしい。
お姉さんするシャロもとても良い。かつてない張り切りを感じます。肩肘張ってないのに。 

そんな感じで、引き続いて高校生をしているシャロも変わったわけですが、それを見た御学友さんたちも変わったと感じていて、良い変化であると思っているようです。飾らない姿が受け入れられるのはとてもいいものです。

 

今のシャロが高校内でわりと自由に振る舞っているのは、やはり『Eを探し続ける日常』にて自分の足で殻を破ることができたことも大きいでしょう。

ただ、今話の場合はマヤメグのお姉さんに全力を出していたからというのも強いと思います。いやだって面白いでしょう双眼鏡で下級生覗いてるお嬢様。
そんな奇行(?)も素敵に見られていてますますシャロとお嬢様高校の距離が近づけています。良い。

 

マヤメグはシャロの後押しで苗ちゃんの猫を剥がせたわけですけど、その裏でマヤメグを見守る姿がよりシャロを輝かせていたことが、今話で特に印象に残った流れです。

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きららMAX2020年10月号 p76-3 姉?として強いシャロ。

チノを取り巻く関係で見られた、押して押されて相互に魅力を高めながら輪を広げていくような関係。ごちうさにおける姉妹の関係。
それが、ご注文はうさぎですか?という作品の中でチノもココアも抜きで、しかもシャロを姉として見られることに感動しました。ごちうさもここまで深まったのだなと。

灰被りから『キラキラのお姉さん』となったシャロがどんな頼れる後輩になっていくか、これも楽しみです。

 

 

 

おわり。

次号、色々考えるものはあるけどこれもうブラバ制服冬苗を扉絵で見せておくれという気持ちで染まりきった。表紙プチラビーン7人で扉絵が冬苗って感じでひとつ……