ごちうさのまつ毛

神沙姉妹の下まつ毛への信仰の記事。

 

 

はじめに

神沙姉妹の目元、美しくないか?

10巻裏表紙イラスト……を使用したアクリルスタンドの写真

 

…………全てが美しい御尊顔なので何を言っているかピンと来ていないかもしれませんね。

続けて今回話す美しポイントを指した資料も貼ります。

 

10巻裏表紙イラスト……を使用したアクリルスタンドの写真(注釈付き)

わかりましたか?

目尻に描かれた点々、美しき瞳に映える気高い睫毛が確認できたことでしょう。

筆者がいくつか抱く、神沙姉妹の御尊顔好きポイントのうちの一つに、この(Koi先生のイラストとしては)主張の激しい下睫毛というものがあります。

この記事を開いた皆様はこれにて気付きを得られたでしょう。これからも神沙姉妹の美しき御尊顔を称えましょう……

 

 

と書いて締められれば良かったのですが。

先日(2023/02/23 ~ 2023/03/12)開催されていたごちうさ展東京凱旋でこれまでのイラストを振り返っていました。

そこで思ったのですが、最近になってごちうさ全体の目の描き方がまた大きく変化していて「実はあの下睫毛は特別ではないのかもしれないぜ……」など考えてしまいました。

まんがタイムきららMAX2023年4月号・ごちうさ扉絵

例えば2023年3月上旬時点での最新イラストでは、リゼの下睫毛が神沙姉妹のそれに近い書かれ方をしているように見えます。

 

というわけで、いい機会なので素人分析にはなるけど特別な下睫毛が何なのかを考えていきたいと思います。

 

※目尻の点々にスポット当てる都合、電子イラストだと解像度の関係でつぶれて確認できないことが多々あるため、物理媒体の写真が度々出現します。

 

~10巻頃の目:神沙姉妹以外

本当はもうちょっと刻むべきだったなとは思いますが、この記事の主役は神沙姉妹なのでかなり端折ります。

ごちうさ展でざっくり見返して6巻までは下睫毛の書き方に変化がなさそうだったのと、そもそも記事の主題的には神沙姉妹とそれ以外の方々で見比べたいのでメインターゲットじゃないということで……許して

 

一応、下睫毛に絞って見たところ6巻あたりまでは大きな変化はなかったと思います。瞳孔のハイライトが増えたりはしていましたが。

 

ごちうさの下睫毛は、基本的には2種類です。

①瞳孔の下部と一体化した形で太線1本のみを描くパターン

単行本7巻メロンブックス特典イラスト

目の影も兼ねた表現。

睫毛のハネが表現される場合も極稀にありますが、ほとんどは1本の太い線の強弱や明暗のみで表現しています。

 

②瞳孔とは分けて下に細めの線を描くパターン

単行本7巻メロンブックス特典イラスト

上目使いや見開いている表現で使われる。

5巻頃までは本当に細く短い線1本のみが書かれている場合が多かったですが、7巻以降では長めの線が引かれたり、下記画像のように破線のような描画で毛先を表現することが増えたように見えます。

単行本8巻メロンブックス特典イラスト

※よく見るとあります。皆様の手元にあるであろう現物も参考に……


最近だとごちうさ展:東京凱旋のフユやアトレ秋葉原のメグなども似た描かれ方をしています

 

③ほとんどの目元は以上の2パターンに区分できるのですが、例外はあります。

まんがタイムきららMAX2020年6月号 ごちうさ扉絵

パターン①の太線からさらに目尻側に短線が加筆されたような表現。(向かって右側の目)

こちらは1本のみ加筆と控えめな表現になっていますが、数本書き足されているケースもあります。

まんがタイムきららMAX2019年11月号表紙

このサキさんとは別に、単行本8巻メロンブックス特典イラストの青山先生も似た描かれ方をしているので、目元を少し強調したいとしたうえで年齢というか大人っぽさに応じて加減していたりするのでしょうか?

ともあれ、『目の下の表現は大きく2パターンに分けられ、長くそう描かれていた』『例外が数件発生してもいる』ことは伝わったと思います。

 

~10巻頃の目:神沙姉妹について

というわけで、改めて神沙姉妹の下睫毛を確認してみましょう。

10巻裏表紙イラスト……を使用したアクリルスタンドの写真

すごくないですか?

前項で例外として挙げたケースに近い表現ですが、それらと比べてかなり長く目尻の睫毛として表現されていると思いませんか?

長さという観点で見ると10巻裏表紙は特にわかりやすく長いです。

 

 

 

もう言葉など無粋な気もしますが、
パターン1の瞳孔と一体化した下睫毛に対してここまでわかりやすく加筆されている例はまあ無いわけです。

 

10巻裏表紙イラスト……を使用したアクリルスタンドの写真

単行本だとちゃんと確認できないのが惜しいです。

大阪以降に開催されたごちうさ展では該当イラストを使用した全身パネルが展示されていたのでたくさん眺めて浸っていましたが……もうごちうさ展はないんだ……(ポポロン~)

アクリルスタンドでは特に潰れてないので確認できるのは救いですね。持ってない人は遠くない内に事後通販やるはずなので買いましょう。※2023年3月中旬時点

 

9巻メロンブックス特典イラストのナツメのみ、一枚絵としては例外的に加筆が確認できない。

単行本9巻メロンブックス特典イラスト

神沙姉妹史としては初期の頃なので模索しているところだったか、10巻からと比べて塗りが複雑ではなく、かつ集合イラストだったからバランス調整で抑えた、あたりで想像しています。

 

~11巻頃:神沙姉妹以外

これで締めても良かったのですが……(2回目)

ここ1年、もとい単行本11巻範囲で目元の表現がまた進化しているように見えたため、そちらも見ていきます。

 

11巻の途中、扉絵で言うと3話あたりから目の描き込みが増えていますが、このあたりで前項で『パターン2』や『例外』として挙げた目元の表現も増えてきたように見えます。

※例えば虹彩にあたる放射状の描き込みが増えている

 

例外についてわかりやすいのは11巻特典でしょうか。

単行本11巻あみあみ/ゲーマーズ特典

パジャマの描きおろしイラストはココアとフユが例外タイプの下睫毛となっています。特にココアは独特の表情も相まって引き込んでくる造形になっています。

また、メロンブックス特典クリアファイルのリゼも下睫毛が例外タイプの描き込みになっています。

単行本11巻メロンブックス特典イラスト

ばっちりメイクしそうな衣装なので目元も盛っているのかなと想像が膨らみます。

 

全体的に塗りが複雑になったので目の情報量を増やしても浮かなくなった、みたいな流れがあったりもするのでしょうか。

今後もより繊細な目の描写が見られるかもしれません。動向に注目しましょう。

 

~11巻頃:神沙姉妹について

神沙姉妹以外でも目元の下睫毛が描き足されることが増えた、という結論が出ました。

では神沙姉妹の下睫毛は相対的に普通になったのでしょうか?

先ほど、目元が盛られ始めた例として挙げたメロンブックス特典には神沙姉妹もいるので確認してみましょう。

 

単行本11巻メロンブックス特典イラスト

なっっっっっっっっが……

目元に短線を描き足すだけでなく、ハネまで描き足しています。

少なくともこのイラストについては神沙姉妹以外でこの描かれ方をしていません。

 

まんがタイムきららMAX2022年4月号

なっっっ

この地雷姉妹についても、目元の短線の他にハネ毛が描き足されています。

この2種類のイラストはいずれもばっちりメイクしていそうな衣装なので、表現として盛り傾向というのもあるでしょうが、それでも他に例のない盛られ方をされているように見えます。

 

絵柄の変化として神沙姉妹以外の睫毛が増えた時、神沙姉妹の睫毛もより盛られるような状況が発生しているのかもしれません。いいことですね。

 

結論

神沙姉妹の下睫毛は特別な下睫毛です。尊いぜ。

簡略化されがちな漫画のコマ内でも神沙姉妹が盛られがちなので見てみると良いと思います。

 

余談

上睫毛にハイライトが入る表現も増えてきているようなので、そこに着目して目力を感じ取れるようになりたいなと思います。