とある外の世界の話【きららMAX2021年1月号感想】
懐かしい気持ちになっていってください 。
一応文章はほぼ昔書いたまま。
今月のきららMAX掲載「ご注文はうさぎですか?」では、お嬢様、ナツメ&エルのお話。彼女たちは、チノが働いている喫茶店を探しているみたいですが…? #gochiusa pic.twitter.com/4wx0ILnIiQ
— まんがタイムきらら編集部 (@mangatimekirara) 2020年11月18日
今回は豆苗の話。
・お嬢様の冒険
居場所を探す冒険。
神沙姉妹、モノローグが重い。出てくる度に境遇が掘り下げられていくの珍しいですね。
ごちうさのお嬢様といえばリゼがいましたが、ぶっちゃけ本人がお嬢様の型にほぼ掠っていない態度なので、ここまでお嬢様らしい背景が描かれているの本当に新鮮。
『私達の世界は二人きり』、ごちうさが”世界”に込めているものを想うととても寂しいモノローグです。
2人の世界に入ってくれる子はいなかったし、その上でただ家に舗装された日々を過ごしていたのでしょう。これもある意味箱入り娘。
そんな2人が、プールで、ゲーセンで、そしてロイヤルキャッツへ1歩ずつ踏み出していって、少しでも世界が広がった気がしていたのはとても嬉しいことです。
9巻3話『新作ミルクラテは豆苗味』というタイトルは、このレール外での出会い(豆苗)をちゃんと自分のものにして大切にしていることがよく伝わります。
そんなレールの外の冒険の続き。
あと、嫉妬とかそういう感情ってごちうさの人間関係を見る上である意味気持ちのいい感情として描かれている気がします。
友人の未知の関係への不安として取り上げられがちな『嫉妬』、裏を返せばその関係が大きなものである・そうなるであろうことへの実現性の表れでもあります。楽しい。
・見つけた!
ナツメ・エルの一人旅の末、ついに見つけたラビットハウス。
先述した都会での行動もそうでしたけど、神沙姉妹ってマヤメグたちへのコンタクトをほぼ全て自分から行っているんですよね。(そうでないのは9巻12話の学校くらい)
冒頭でああ語っていた上でああ行動していたことに強さを感じます。その上、今回は1人で新たに踏み出した1歩なので……よかったなって……
この笑顔が見られて本当に良かった…!
神沙姉妹がずっと、具体的には1年以上この街にいるかはわからないですけど、この笑顔を引き出せたのが木組みの街で本当に良かった!
これからもいっぱい苗ちゃんが楽しいとこ見れるといいね……
終わり。