神沙映月は何故かわいいのか
改め、『単行本11巻本扉の神沙映月は何故エッチなのか』をしたためました。
早速、大きく7点に分けて書いていきます。
①.旅行の服っぽい服
そもそもこのイラストはなんなのかについて。
恐らくエルが旅行編中で着ていた衣装をベースにデザインされた衣装を着せたイラストだと思われます。
なぜ断定していないかについて、これは実際に絵を見比べるとわかる通り、挙げたらきりがなくなる程度にはデザインに差異があります。
が、本記事ではあくまで同一モチーフだという前提で話を進めることにします。*1
10巻のフユと比べても(本当に旅行服モチーフなら)魔改造っぷりが凄まじいですが。
10割私見ですが、もし神沙姉妹が今改めて都会に旅行に行くなら……というコンセプトで再設計されたファッションだったらいいなと思います。
閑話休題。
神沙姉妹の魅力を考えるにあたって、初登場時点からのギャップ萌えという要素は欠かせないと思っています。
今回はエルの記事なので彼女にフォーカスを当てた話をします。
内気っぽい印象を与える旅行編から一転、外面モードでぶちかまして以来ずっとニコニコしたりクールになったりと縦横無尽に暴れています。
プール(都会)のあたりまでは暴走する姉をおずおずと止める内気な妹っぽかったのに今や完全に暴走する側の生き物ですからね。
木組みの街で弾けた姿をたくさん見てきて印象がすっかり変わった今、改めて初めて見た時の姿に近い衣装でエルを見ると、今と昔のギャップに色々と思い入るものがあります。
そして、この今と昔が混ざった1枚のイラストそのものも強烈なギャップ萌えを生み出しているのだと思います。
以降で述べますが、昔のキャラとのギャップの他に、元々はカッチリ着込む厚着だったことから生じるギャップも含んでいるのが見どころとなっています。
②.ボディライン
腰回りのラインがはっきり見えているのがエッチだと思います。
漫画10~11巻が春~夏の話で薄着がちであるため、ボディラインが見える事そのものへのありがたみは薄いですが(なんといっても水着回もありました)、厚着の印象が強く残っている旅行編衣装で見えていることによって強烈なギャップが生まれ、ありがたみが復活しているのだと思います。
③.ふともも
これ、旅行編だと白タイツだったんですよね。
許せなくないですか?
大部分は②で話したことと同じです。
神沙姉妹が旅行編で着ている服について、先ほど見せたものの他にもう1パターンありまして、
こちらは黒タイツになっています。
神沙姉妹が冬の装いなのが今のところ旅行編のみで、それにより『神沙姉妹の厚着 = 白黒タイツ』の印象が刷り込まれたところに『厚着なのにハイソックス!?』というギャップを叩き込まれて大変なことになりました。
④.サスペンダースカート
胸をデカく見せるためだけにサスペンダースカートを着せるな。
カッチリ着込んでいた服の前を開けて見せるギャップだけでは不十分だと言わんばかりに足された一品。
Koi先生はエルの胸を大きく描くのが好きすぎて困りますね。
⑤. ✌
単行本11巻本扉の真骨頂ともいえる部分です。
①でも書きましたが、このイラストは今の神沙映月が昔の神沙映月の服を着ることによって生まれるギャップが堪能できるものとなっています。
その中で、『今の神沙映月』が最も表れているのがこの表情とポーズというわけです。
ポーズについて。
顔の近くでピースするポーズは木組みの街に来てからたまに見る決めポーズで、回数は少ないが見せ場っぽい場面で見せるので妙に記憶に残るポーズです。
上図以外だと9巻裏表紙(ブラバ衣装)や10巻3話(バーテン衣装)で似たポーズをしています。外部イラストだとアトレコラボ2022のSo cute girlsシリーズなんかでもこのポーズだったりします。
なんにせよ、旅行編時点では考えられなかったが、今となっては神沙映月を象徴するポーズである、そんなポーズだと思っています。
表情について。
前歯が見える笑顔はエルどころかごちうさ全体でも珍しいのではないかと思います。
本編でも見せて元気なポーズに本編中でも見たことのない元気溢れる笑顔をかけ合わせることにより、とにかく今の神沙映月はこんなにも元気なのだという印象を強く残している1枚になっています。
そんな『今の神沙映月』に昔の神沙映月の衣装を着せることでより元気さが引き立つといったところでしょうか。
もう少し踏み込んで、冒頭で述べた『単行本11巻本扉の神沙映月は何故エッチなのか』に触れた話をすると、
大人しい令嬢と思っていた頃の服で元気いっぱいな姿を見せることによって、『お淑やかなお嬢様、なのに……』となにかエッチな印象を与えようとしているのではないかと考えています。
Koi先生の匠の表現力が光りますね。
⑥.帽子
旅行編では無かったオシャレなベレー帽。
⑤までは旅行編からの追加要素により元気な表現になっていることに触れていましたが、この帽子はここまでとは毛色が変わり、お淑やかさを高める方向に作用しています。
すぐ目に入る要素で元気さを印象付けて『お淑やかなお嬢様、なのに……』方向のギャップ萌えを与えた後、帽子を見せる事により一転して『こんな元気いっぱい、なのにお嬢様……』と逆方向のギャップ萌えも発生させてコートの横幅を目一杯に活用した揺さぶりをかけることに成功しています。
元気いっぱい、後方に吹き飛ばすことによりあくまでお淑やか成分はメインではない、後から効いてくる隠し味のような効能に収まっている点に匠の技を感じます。
⑦.ヤバい小物群
作中で出てきたエル関連の小物を散りばめてるだけなのに、どうしてこんなセンシティブなんでしょうね(どうもこうもねえよ)
解放の意味合いが強いはずのエイプリルフール企画の鳥籠も真逆のセンシティブな意図が生えてきてるようで罪深いですよね。
これに関してはギャップどうこう抜きにただただセンシティブです。
まとめ
冒頭で述べた『単行本11巻本扉の神沙映月は何故エッチなのか』について。
主に
・厚着なのにボディラインが強調されているというギャップ
・大人しめの令嬢だと思っていたのに元気ハツラツな少女性が前面に出ているというギャップ
が表現されたイラストであることが大きいと思います。
単行本11巻が発売されておよそ半年、本扉イラストがめちゃくちゃかわいいと思う一方で漠然と「すごいエッチじゃないか?」「ダメではないか?」という思いを抱え続けていましたが、今回ようやく言葉にして世に放つことで肩の荷が下りたように思います。
もしここまで読んで共感してくれた方がいらっしゃったら、どうかこの呪いを共に背負っていただけると幸いです。
おわり。
*1:ジャケット→ロングコートになっているなど、漫画内の衣装と比べると全体的に違うが、①.1~9巻の本扉絵が漫画内の登場衣装のみ描かれていること、②.10巻本扉のフユが旅行編で着ていた衣装のアレンジっぽいこと、③.神沙姉妹は木組みの街に来てから旅行編で着てた服はデザインが近い別物も含めて1度も着用していないこと(他に似た服が無い)、以上から本記事ではエルも10巻と同様に旅行編の衣装アレンジだろうと判断しておきます。