【ごちうさ感想】追想の準備運動

久しぶりの感想記事ですわ~~!

 

 

ついにチノがココアの実家に行った回。

そして、ココアの母がチノ……今は亡き親友の娘と出会った回。

 

今回は話全体への感想というよりは、

・チノとちょこが出会ったこと

・ココアの下宿先がラビットハウスなのが偶然だったこと

以上を踏まえて次回、11巻最終話を読むにあたり意識したいことを整理する記事にするつもりです。

 

 

ちょこちゃん!?

冒頭で触れたが、今回の話は特にチノとちょこのやり取りが衝撃的だったのではないだろうか。

酒が入っている事も手伝ってはいるだろうが、それを踏まえてもチノと話すちょこから『母』や『大人』とは違った少女的な側面を強く感じる事にびっくりした人は大勢いると信じている。

まんがタイムきららMAX 2022年12月号 p78-4コマ目

そんな嵐のようなやり取りの中でチノへ語られる親世代の思い出はどんな雰囲気の話になるのか、楽しみでもあり怖くもあり。

まんがタイムきららMAX 2022年12月号 p78-6コマ目

 

ココチノについて

下宿先について親世代の思惑が全く関わっていないことについて、1巻1話のあのやり取りが浮かんだ人は少なくなかったように見えた。

ご注文はうさぎですか?』単行本1巻 p12-4コマ目

私はココアとチノが今の関係に至った事について、大事なのはココアがあの時手を取ったことやチノがそれに向き合えるようになったことだと考えている。

つまり、出会えた後の振る舞い、また今親密な関係でいられていること自体が尊いことだと思っているので、出会いが奇跡的なものか仕組まれたものだったかは全く重要ではないとも思っている。

強いて言えば、親世代の因縁とは関係ないココア&チノ独自の関係であることを強める意味で偶然であることが明らかになったことに意義はあっただろう。

しかし結局のところそれも今見えているココアとチノの関係について過程の大半と結果が子供世代の積み重ねの成果なのは明らかなので、始まりが仕組まれたものであったとしても尊さは変わらないと言うのが私の考えである。

 

余談だが、偶然/必然を考えていくとそもそも初対面自体は考える余地もなくただただ偶然でしかない出来事が挟まっているのだなと、しばらく考えて思い出した。

ご注文はうさぎですか?』単行本1巻 p12-2コマ目

いち読者の私が思う以上にKoi先生が運命的な出会いを意識していたりするのかな、と少し考えたりした。

 

チノちょこについて

ココチノの観点で下宿先の偶然/必然は重要ではない、と述べた。

その上でどうして下宿先の件が私の印象に残っているのか?

 

単純な話、どちらかというとココチノの因果を第三者的に見て云々とかよりは、自分がこうして今うさぎちゃんの娘と出会うきっかけ作りに知らず加担していたことに対して運命を感じていたことの方がウェイト大きめなのかな、と思った。

一周回って普通に言葉通り受け取ったやつ。いや普通に読んでそう思うじゃないのと言われるとすごく困るけど…なんか先入観とかそういうのあったのかな?オタク捻くれてるからよ…

 

ともあれ、ちょこは奇跡的な再開じみた出会いへのときめきを強く感じているのかな、という印象を今の時点で覚えているという話。

 

↓愉快な出会いコミュニケーション

ご注文はうさぎですか?』単行本1巻 p13-4コマ目

まんがタイムきららMAX 2022年12月号 p78-2コマ目

 

『母』や『大人』と違った印象云々と先述したが、会った直後と夜に改めて会った直後は親友と過ごしていた日々に帰っているように感じた。正直とても愛しく泣ける。

一応最後の4コマでは大人に戻っているように見えるので、これもあり次回の空気感どうなるんだろう読めないね。

 

11巻の〆を控えて

今回の夏の出会いは物語的にどんな意味を持つことになるのか。

『次回へ続く』をやったので、ココアの故郷での出来事がそのまま11巻のクライマックスになるはずだけれど。

 

というわけで11巻の始まりである2022年1月号掲載回を振り返る。

 

この話ではココアが過去に木組みの街を訪れた時の出来事を思い出し……かける。忘れる。

いま振り返ると、思い出しかけた時にフユに「思い出したならお礼…言えるね!」と言われたこと、そのお礼をチノに言ったことが印象深い。

まんがタイムきららMAX 2022年1月号 p180-7コマ目

直前に「なんとなく思い出の中の魔法使いの人に似てる」旨の発言をした上での行動なので、チノを通してなんとなくサキへも感謝を告げた構図になる。

いくつかあるココアのルーツのひとつの話をした後なのもあり、この軽い掛け合いでも過去と未来全てへの感謝が詰められているように感じられるシーンはとてもごちうさらしくて好き。

ここ3巻くらいのごちうさ(というかココア)は結構劇的なセリフ回しが多い印象を抱いていたが、この掛け合いは好きなタイプの軽さを感じられて好き。

 

それはさておき。

 

1月号で「ココア→チノ→サキ」の構図があったことを考えると、12月号とその次の回ではこれとほぼ同じように「ちょこ→チノ→サキ」をやろうとしているように見える。

 

11巻1話の重要な構図が11巻最終話で再現されるのは、11巻や11~12巻のテーマを探る上でも興味深い状況だと思う。

 

本当にそれをやろうとしているのだとして、今のちょこはサキにどんな想いを抱いているのだろうか、そもそもちょこはチノに何を話そうとしているのか、あたりが特に気になる。

 

結論

ちょこが伝える事、に注視していきたい。

 

おわり!